貿易事務の世界 IMPORTER’S WORLD

中小企業の貿易事務の日常、学ぶことは毎日のやりがい!

送金の種類 T/T M/T D/Dとは?為替先物取引 通貨オプションをわかりやすく解説!

みなさん、こんにちは!ふみです。

 

さて今回は海外にお金を支払うときの送金方法についてお話ししていきます。

 

海外にお金を支払うときはいつも緊張しますよね。金額が間違っていないかやレートで損していないか、また支払い方法よっては手数料が高いものまでありますよね。

 

前回はL/Cについての支払い方法を少しだけ説明しましたが、お金を海外に送る方法hあまだまだあるんですね。

 

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今日はそんな送金でのお支払いについてお伝えしていきます。

さて今回お話しする内容はこちらです。

 

送金の種類

1、T/T

2、普通送金

3、小切手

為替リスク変動の回避方法を簡単に!

1、為替先物取引とは?

2、通貨オプションとは?

  

今回は送金の種類とその送金するに当たって

企業はどのように為替の変動リスクを回避するのかをお伝えしていけたらと思います。

 

お金を海外に送るときは、円高と円安が大きく関わってきますよね。

 

どちらかに傾くことによって損したり得したりと、海外と仕事をするときはいつもナーバスになってしまいます。

 

どのように企業はお金を送っているのでしょうか。

早速見ていきましょう。

 

 

1、電信送金 T/T(Telegraphic transfer)

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これはとても一般的な送金方法です。簡単に言えば、自分の銀行から相手の銀行にお金を振り込んだり、お金を受け取ったりする方法です。

 

会社ですとパソコンからインターネット経由でお金を振り込むことが多いです。

 

 

弊社でもほとんどこのT/Tで取引先の会社の銀行へお金を送っています。この方法はとても簡単なのですが、もちろんデメリットもありますので注意が必要です。

 

まずT/Tのメリットは簡単に相手にお金を送れることです。

 

L/Cや他の方法は手続きに時間がかかり、場合によっては手数料も何万も取られるという事もありますが、T/Tは比較的に安い手数料で簡単にお金を送金できます。

 

さらにT/Tは基本的に相手の銀行に2,3日くらいで入金されますし、緊急の場合は少し手数料が高いですが翌日振り込みも可能なんですね。

 

T/Tのデメリットは、主に信用できる会社とでしかやり取りができません。

 

輸入の場合、L/C決済であれば確実に荷物が輸送されるという確約を作ってからお金を送るので安心して決済できますが、T/Tは銀行が仲介してくれるものではなく、輸入者と輸出者の当事者のみで決済が行われるため、荷物を絶対に送ってくれるという確約を作ることができません。

 

送金したものの、荷物が届かないということもあるんですね。

 

このような事例も発生しており、詐欺も多いのがこのT/Tの特徴です。

最近ではしっかり取引相手の会社情報を集めればそんなことは滅多にありませんが、このようなこの事も起こる場合があるので注意しましょう。

 

T/Tは基本的にコルレス契約をしている大手の銀行経由で行われます。

 

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インターネットもしくはFAXでを申請し、振込に依頼をします。こちらの口座情報と相手先の口座情報など入力すれば簡単に申請が可能なんですね。ちなみに手数料は、3000~5000円くらいで銀行によって違いますので覚えておきましょう。

 

 

2、普通送金(郵便付替) M/T (Mail Transfer)

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次に普通送金についてお話しいたします。これはT/Tと似ていますが、郵便という方法でお金の受け渡しを行う方法です。国際送金を扱っている郵便局で普通送金をしたいと申し出ると、送りたいお金の金額+手数料 (大体3000円)で普通為替証書というものを貰うことができます。

 

このような証書に相手先の情報を書き、その受取人に直接郵送します。

 

これを受け取った受取人が国内の郵便局で換金できるという仕組みになっているんですね。

 

この普通送金(郵便付替)は小切手送金と少し似ています。国内での取引では小切手でのやり取りを表すことが多いですが、外国為替ではこの証書のやり取りで行う送金方法を普通送金と言うんですね。

 

この郵便付替と言う言葉が日本語だと逆にわかりにくいかと思います。

 

この郵便付替は英語でMail Transferと言います。Mailは証書のことでtransferは転送と言う意味ですね。なので、この普通送金はこの証書を転送するやり取りのことですよと覚えておきましょう。

 

ちなみにこの方法は昔は手数料が安いと言うことで、利用している方もいましたが、受取人の方が郵便局に行くのが手間だったり、今ではT/Tの方が手数料が安かったり、銀行自体この証書を扱っていない事も多いので、実務ではほとんど使うことがありません。

 

3、小切手 (D/D) Demand Draft

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最後に小切手です。小切手は最初から申し上げると、ほとんど実務では使うことはありません。簡単に流れを説明すると、国内の取引の際に銀行に小切手の発行を依頼すると、その銀行から、小切手がもらえます。その小切手を受取人に送って、その小切手を受取人から指定の銀行に見せるとお金を受け取れる仕組みです。

 

先ほどの普通送金と似ていますね。

 

お金を受け取る申請は小切手を当人同士でやり取りしているんです。ですが最近ではこの方法はあんまり使われることが少ないんですね。

 

私の会社ではアメリカと一度取引をした時に使用されたことがありましたが、手数料が高いというのとお金を受け取るまで、直接銀行にいかなければいけなかったので、手続きが面倒でした。

 

アメリカは小切手文化があるのでこの方法を使用したのだとは思いますが、契約はT/Tだったので実際困惑した経験があります。

 

このように送金の種類は主に三種類に分けられますが、ほとんどT/Tと言うネット経由の送金方法を使うことが多いんですね。これからもどんどんインターネットの時代になっていくと思います。

 

さて次に、お金を支払う時に気になる為替レートの変動ですが、海外とやり取りをしていると支払い時にとても敏感になりますよね。

 

ドルで支払う時にちょうど$1=100円の時があれば、1$=95円、もしくは110円の時もありますよね。支払い時に円高であれば得ですが、円安だったら少し損をしてしまうのが国際送金の厄介なところです。

 

 

そんな不安定なレートのリスクを回避するための方法が二種類ありますので

こちらもわかりやすく説明いたしますね。

 

 

1、為替先物取引

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まず1つ目が為替先物取引です。

 

これは簡単に言うと、これからのレートの上がり下がりが不安定だから先に通貨を買っておこうと言う考えです。

 

レートが上がるか下がるかは予想ができたとしてもこの先どうなるかは誰にもわかりませんよね。なので、ある程度、特定の外貨を使う予定があるから、定期的にその通貨を買うと言う約束の変わりに、比較的安定したレートで通貨を買うことができる方法です。

 

基本的にこれは銀行と契約をして買うことができます。

 

 

例えば、外国からものを仕入れをしている場合はもちろん支払う時は円高がいいですよね。100万円の品物を1$=90円で仕入れられたら単純に10万円も得をするからです。

 

今は若干の円高気味の円安ですが、これから1$=130円になる可能性も十分にあります。そんな不安定なレートに振り回されるのは嫌なので、定期的に外貨を購入すると言う約束の変わりに、銀行から110円台のレートで外貨を買うことができるんです。

 

これであればいきなりレートが1$=130円になっても110円のレートで通貨を買うことでき、海外に支払いができるんですね。

 

もちろんこの先いきなり円高になる可能性もありますが、これは誰にも予想ができないものです。あくまでも安定したレートを使用することができる方法でこれが為替先物取引と言う貿易業には欠かせないリスクヘッジのやり方の1つなんですね。

 

そのほか、この取引には注意点があります。例えばアメリカドル50000ドル日本でいうと約525万円(105遠計算)を購入する予定を立てたとしましょう。

 

これを先物取引で買う契約をした場合、途中で買う事を止めると言うことができません。一度買ったら絶対に買った分を消化しないといけないのがこの取引のデメリットです。なのでいきなり会社の資金がないから買えなくなった。。

 

と言うことができないんですね。

 

会社自体に安定した収入があったり、ある程度余裕のある資金を持っている会社さんならいいですが、資金繰りに苦労されている会社さんにはお勧めしません。

 

この商品を購入したのが原因で倒産に追い込まれているところも跡を立ちませんので、もしこの取引を行う時は慎重に行いましょう。

 

 

2、通貨オプション

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さて次に通貨オプションです。

 

最近はこの方法で為替の変動リスクを回避している会社さんも多くなっています。

 

 

この通貨オプションというのは、購入する外貨と手数料(オプション料)を払うことで自分たちの都合のいいように、通貨を売ったり買ったりすることができる方法です。

 

こちらも特定の銀行さんで契約することが可能です。

 

例えば、1ヶ月後に何らかの理由でアメリカドルを確保したいとします。

アメリカドルを先に現在のレート120円+手数料(2円くらい)で買うとしましょう。

 

1ヵ月後の為替レートが130円になりました。その場合、1ヶ月前にレート120円でアメリカドルを買っているので、ここで買う宣言をすれば、アメリカドルを130円で買う必要がなく120円でアメリカドルを買うことができます。

 

これにより、円安によって損をしなくて済むことになるんですね。

 

またもし1ヶ月後に110円になってしまっても手数料は戻ってきませんが、買わないという選択をとることもできます。自分が買った時より市場の方が安くなっていればこの通貨オプションを使用せず、市場の為替レートでドルを買えばOKということになるんですね。

これが通貨オプションというリスクヘッジの方法です。先ほどの先物取引は一度買う。と決めたら取り消しが聞きませんが、この取引は買う権利もあればそれを放棄する権利もあるとても便利な方法なんですね。

 

デメリットといえば手数料が取られるというところです。放棄したら手数料は戻ってこないので、買った額の金額が大きければ大きいほど、損をすることになってしまいますので、何度も何度も通過オプションを利用した挙句放棄するととてももったいないですね。

 

ちなみに弊社では、この通貨オプションはほとんど利用しません。

 

貿易業をしている場合はある程度のレートの変動は仕方がありませんので、少しのリスクも貿易の仕事をする上では受け入れることが大事だからです。その分、たくさんいいアイディアや取り組みをして楽しく利益を出す事を考えましょう。

 

 

以上、送金方法の種類と、為替変動のリスクの回避方法についてご説明いたしました。

お金のやりとりはとても緊張しますよね。しっかりと事前に勉強しながら実践していきましょう。

 

では今回は送金方法の種類と為替変動の回避方法についてでした。

ご参考になればとても嬉しいです。

 

ではではこの辺で。

 

画像は下記のサイトさまから拝借しました。 ありがとうございます! Many thanks!

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