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航空輸送について エアクーリエとは? その2

みなさん、こんにちはふみです!前回は航空輸送その1についてのお話しをしましたが、今回はその2ということでエアクーリエについてお話ししたいと思います。

 

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では本日、お話しする内容はこちらです。

 

  1. エアクーリエとは?
  2. エアクーリエの航空運
  3. エアクーリエでの輸送の流れ

 

 

前回はフォワーダーさん経由で輸送する方法をお伝えしましたが、DHLやFEDEXなどのエアクーリエを利用する方法をお伝えしようと思います。

 

エアクーリエとは

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ではまず貿易の間で呼ばれるエアクーリエとは国際宅配便のことを指します。日本の会社でいうと佐川やヤマトをよくご存知かと思いますがその海外版と想像すればわかりやすいですね。

このエアクーリエは世界をまたにかけて、ありとあらゆる場所へものを運んでいて世界で有名なエアクーリエといえば、DHL、FEDEX、UPSなどが挙げられます。

 

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みなさんは空港でこのような飛行機や街中でこのようなトラックを見たことはありませんか?

これらは海外からきた荷物を運んでいる、もしくはこれから海外や配送される荷物を運んでいるんですね。とってもグローバルですよね。

 

彼らは自分たちで飛行機を持っていて、荷物の受託、通関、輸送、配送まで全て自分の会社で一貫して配送サービスを行っている会社なんですね。こういう一貫して自社で物流を行うことをDoor to Doorといいます。私たちはドアドアと呼ぶことが多いですね。

 

このドアツードアのシステムはとても便利で私たち荷主からしたら、一番楽で簡単な手続きだけですむんですね。この輸送方法についてはあとで述べていこうと思います。

 

ちなみにFEDEXとUPSはアメリカ合衆国でDHLはドイツの会社なんですね。

 

 

エアクーリエの航空運賃

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では次にエアクーリエの航空運賃についてご紹介いたします。

航空運賃に関してはDHLさんの公式HPにある料金表を参考にしていきたいと思います。

  

これは2020年度のDHL一般航空運賃表です。

区分1~9までありますが、これは国によって料金が異なっているんですね。

日本から近ければ安く、日本から遠ければその分値段が高くなります。

 

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ここで表をみてもらうと、1kgずつ料金が増えていっていますね。(10kgsまでは0.5kgsずつ値段が増える。)これは見ての通り、航空運賃は「重量」を元に運賃を算出します。

これは文字通り貨物の重量だけで料金が決まっているわけではありません。

航空輸送その1でお話しした通り、この重量は実際の貨物の重さと貨物の大きさを元に設定されているのですね。

 

では詳しくお話ししていきましょう。

 

この重量には2つの意味があり、それぞれ実重量と容積重量に分かれます。実重量はその名の通り、実際のカートンの重さです。単純に運ぶ荷物をそのまま重量計にのせて出てきた重さですね。

 

次に容積重量は、あまり馴染みのないワードですよね。この容積重量とはカートンのサイズから算出した重さです。少し詳しく説明しましょう。

 

航空輸送についての動画その1でお話ししたように、飛行機はスペースや重量の制限が厳しいので、航空運賃を決めるときは、その貨物の容量(スペース)を重量に見立てて計算するやり方をとっているんですね。

 

計算方法は決まっていて、公式を書いおきましょう!

 

たて x  横 x  高さ cm/ 5000 cm3 = 容積重量

 

これはすべてcmで計算します。ちなみに会社によってこの5000cm3もしくは6000cm3になりますのでご注意ください。これにより、容積重量が計算できるんですね。

実際の重さとこの容積重量を比べてみて重い方の料金が適用されます。

  

ではではここで例題を出しましょう。

 

例題)

内容 : ポリエステル製の扇子

カートンサイズ : 30x40x50cm

実重量 : 6kgs

箱数 : 2箱

 

このような商品を中国からDHLを使って運ぶとします。 

DHLの料金表はDHLサービスガイド2020を参考にしていきます。

 

このような貨物を輸入する場合はこうです。まずは航空運賃を計算しましょう。

実際の重さは6kgsですね。しかし貨物は2カートンありますので全体で12kgsの貨物になります。これで実際の重量の計算は終わりです。

 

続いて容積重量を計算してみましょう。

計算式はこのようになります。

 

30cm x 40cm x 50cm ÷ 5000 = 12KGS

 

これが容積重量です。計算するとこの貨物のサイズであれば12kgsとして飛行機に積見込むということになるんですね。 

 

さてここでこの貨物は2個ありますよね。こちらも複数ある場合は12kgsの貨物が2個あるというふうに単純に考えてOKです。なので12x2は24kgsなので、合計24kgsになります。

 

2箱 x 12kgs = 24kgs

 

ここで実際の重量と比べてみると、24kgsの方が重いですよね。

そうなるとこの航空運賃はこの24kgsのところを見ればOKです。

 

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ここですね。運賃だけで43270円かかるということになります。

たった2カートンでこのお値段はとても高いですよね。

 

この前ご紹介した海上運賃コンテナ船のお値段は1万円~4万円でたくさんの荷物を積むことができますが、航空運賃はとても割高なんですね。

 

ですが、これは一般料金ですのでDHLさんにももちろん法人契約をすることが可能です。物によっては断然、航空運賃の方が安いこともあります。航空輸送するときはそれぞれエアクーリエの営業の方へ確認をしてみましょう。

 

このように飛行機は重量とスペースが限られている分、航空料金がとてもシビアになっています。この料金設定はバランスの取れたよくできている料金体系なんですね。

 

この容積重量がどうして必要なのかの詳しい説明は航空輸送その1をご覧ください。 

youtu.be

 

エアクーリエの輸送の流れ

 

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最後に航空輸送の流れについてお話ししていきます。

エアクーリエを使用した輸送は荷主、また輸出者にとってはとても便利な方法です。

 

では流れをまとめましたのでご覧ください。

 

web予約

荷物の受託

輸送

通関

受け取り

 

エアクーリエを利用する際は、フォワーダーさんを介すことはありません。

輸出する側がエアクーリエに連絡をとるだけでOKです。

 

そのままwebもしくは電話で貨物の情報、荷物の受託先、配送先を情報を伝えて、INVOICEまた必要であればパッキングリストを用意します。

 

予約が完了すればエアクーリエの配送トラックがきて、荷物を預かりそのまま早ければ当日の飛行機に載せてもらって輸送されます。本当にあっという間です。

 

参考にある貨物のトラッキングをみてみましょう。

 

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これは2019年3月14日火曜日に発送された貨物が翌日の15日の13:38に届いています。

ここをみてみましょう。7番に通関が始まり、10番で通関が終了しています。

 

航空輸送で貨物を通関する際は、エアクーリエにも通関士さんが在籍していて通関がすぐに終わることが多いです。私の会社では1件あたり大体2時間弱で通関されて、納品先へ配送になります。

 

実際に日本国内でものを送るときを考えてみると、

東京からものを送るときは、北海道や九州、沖縄には2日間かかります。

なのに他国から1日で届くなんて。迅速すぎていつもびっくりします。

 

以上、今回はエアクーリエについてお話しさせていただきました。

ご参考になれば嬉しいです。

 

ではでは、この辺で。