貿易事務の世界 IMPORTER’S WORLD

中小企業の貿易事務の日常、学ぶことは毎日のやりがい!

自社輸入通関のやり方とは -初めてNACCSを触ってみる-

みなさん、こんにちは!ふみです。最近は中国でコロナウイルスが蔓延しています。取引先が中国にあるので心配ですが、なんとか仕事復帰しているとのことで少し安心はしています。早くこの悲劇が治りますように。。

 

さてさて、今日はなんとフォワーダーさんを通さずに自社で中国からのLCL貨物を通関ならびに倉庫PICK UPから配送まで行って参りました。今日はその一部始終をみなさんにお伝えできればと思い、書いています🙂ご参考になれば幸いです。

 

 

自社輸入通関の決め手

f:id:humi0203:20190525174538j:plain

弊社が自社輸入通関を行うと思ったきっかけは、急激なドライバーさん不足が原因です。ほんの2,3年前 (2017年頃)は貨物が港到着から中1日で荷物が運ばれていたのですが、今は通関がすんなり通っても何日かそれ以上、1週間待たされることもあります。さらに日本の休日や夏休み、お盆、年始年末の前後は大変混むことが多く、もどかしさを感じることが多いのです。。それはドライバーさんに対する賃金の安さやコンテナだと荷物を港から受け取るまでの待ち時間の長さがきつく、ドライバーさんが辞めてしまうことが多いため、なのですが荷主として早めに納品が希望のところ運転手さんがいないとなるとわがままは言えません。このままではと思い、弊社のトラックやバンなどで小口貨物は自分たちで受け取りに行こうと決心したのです😺行ける時は閑散期の時くらいですが、少しずつ自分たちで動こうと思ったのがきっかけなのです。

自社輸入通関に必要なもの

f:id:humi0203:20190923155935j:plain

さあこれから本題に入ります!まずは税関へ行く前に必要な書類を見てみましょう。自分たちで通関する場合も必要書類はほとんど同じです。

  • Invoice
  • Packing list
  • B/L (サレンダーなど) コピー
  • A/N  
  • D/O 
  • 現金 (納税と搬出料分)
  • 名刺と身分証明書 (税関でNACCSを使用するため)
  • ※証明書、合格証や納付書 (他法令などがあるもののみ)
  • ※許諾書 (著作権のあるもののみ)
  • ※実際の商品(持って行けるものであれば)
  • ※カタログまたは実績

 ※は必要なもの、もちろん全部必要なのですがさらにマストアイテムまた、できれば持って行った方がいいものを書きました。ライセンスがある商品例えば千葉県のマスコットキャラクターチーバくんなど!どこかに商標登録や意匠があるものは勝手に作ってはいけませんよね。これはちゃんと許可を得て作ったものということがわかる許諾書が必ず必要になります。それに他法令が必要なものもあります。例えば食品衛生法検査が必要なものは必ず、国の認可が下りている検査機関で検査した証明書を東京であれば、お台場の検疫所に持って行って、そこで発行される合格証も必要になります。自分が何の商品を通関するのかをしっかりと把握しておくことが大切ですね🤗

またD/OはA/N金額を入金してからでないと船会社さんから貰えません。A/Nをもらったら金額をチェックして必要な金額を支払いましょう。船会社さんにもよりますが、送金明細を送ればD/Oをすぐに送ってくれますよ〜。

まずは、デバンの確認を!!

f:id:humi0203:20190418212207j:plain

必要な書類が揃ったら、IVとPLのチェックを行いましょう。PRICE、QTY、KGS、CBMなど合っていますか?IVとPLの紐付けは行われていますか?住所、原産国、商品名、全て正しいですか?たまに間違っていることもあるのでしっかりと合わせておきましょうね😇それが終わったら、A/Nに書いてある倉庫を確認します。

f:id:humi0203:20200203144911p:plain

これをみて見ますとなるほど。今回はどうやら中外海運倉庫さんですね。よし!場所を確認しましたのでOK、、、ではなく!倉庫の場所を確認するのは受け取り場所の確認だけではありません。実はもっともっと重要なことがあるんです。 

f:id:humi0203:20200203145259p:plain

これは中外海運倉庫さんのHPです!下に下がってみると、、

このように東京、摩耶、大阪、などなどそれぞれの場所のデバン状況を確認することができます。これの東京を見てみましょう! 

ここでデバン作業の進捗をWEBで確認することができます!無事に完了となればデバン作業が終了したということになります😊よし!これでOK!と思いきや!

そこでそのまま向かうと問題があります。ここで作業が終了したことを確認したら、オンライン業務の項目へ移動します。

ここで必要事項を記入して、搬出の予約をかけます。これがないと実際に通関して輸入許可が下りても貨物を受け取ることができません。。なので必ずオーダーをかけましょうね😊

実際には倉庫さんはたくさんあります。やり方も違ってきますので、各倉庫さんへ搬出のやり方を聞いておきましょう。今回は中外海運倉庫さんを例に上げています😊

 

いざ税関へ

f:id:humi0203:20190716221827p:plain

搬出オーダーも終わったら、必要書類とものを持って税関へ行きますが、税関も指定されていますのでかならずA/NもしくはD/O見て確認してください。 

f:id:humi0203:20200203145249p:plain

今回は1FWV8と書いてありますね。これは各税関のコードなのです。これをwebで検索すれば該当の場所が出てきますので必ずチェックです😊!ちなみに1FWV8は東京税関大井出張所です。場所もわかったことですので、、では車に乗ってしゅっぱーつ!税関は大井ふ頭の近くにありますので車で来るときは交通ルールに気をつけましょう。一通など通れない道もたくさんあります。

f:id:humi0203:20200203151111j:plain

都内から8:40に出て税関へは10:00に到着〜。学校みたいな建物です。ここの3階に窓口がありますので、そのまま階段で登って行きましょう!

f:id:humi0203:20200203152119p:plain

すると大井税関出張所はこのような間取りになっていますので、上図のフローで通関を進めていきます。

通関の流れ

f:id:humi0203:20190706160403p:plain

では早速税関でどのような手続きをするか見ていきましょう😊

1、まずは①の個人通関部門でNACCSを使用したいと申告して申告書を書きます。ここで名刺と身分証明書の提示を求められますので必ず見せましょう。もし無い場合は受け付けてくれないかもしれません。また法人の場合は法人番号など聞かれますがわからない場合は調べてくれますので安心してくださいね。

2、申告書を記入後、NACCSをいじりに行きます。ここが一番緊張するところですね。詳細を書いて行きますので、詳しくご覧ください😊

 

NACCSについて!

f:id:humi0203:20190716222415p:plain

NACCSってHPを見てもわかりずらいですよね。。しかも航空なのか、海上なのか、、また輸入なのか輸出なのかさらに!コンテナ?LCL?HPのマニュアルを見ても膨大な説明文だらけでびっくりしちゃいますよね。。😨ですが!今回の件を通関する場合は以下の画面のみの入力だけ終了しました😊

f:id:humi0203:20200203152700p:plain じゃじゃん!これはweb 上でオープンになっていますので、誰でも見ることができます。詳しくはNACCS掲示板のNACCS業務仕様、関連資料のタブをクリックして進んでください。どこの資料見たの?って方はブログ下部に参考URLがありますのでご覧ください。またわからないことがあればコメントを! 

まずは、B/L番号を記入すると、この上図のようにポンとこの画面が出てきます。小さいのですが、見えますか?右の細かい選択肢や入力の左上に「共通部」というタブが出ています。これは輸入許可証の情報部分の入力です。ここをマニュアルを見ながら入力して行きましょう。ここはインボイスやB/Lなど見ながら、輸入者と輸出者の情報を地道に入力していきます。結構労力が必要ですが、集中力を切らさずに!

f:id:humi0203:20200203154144j:plain

記入が終わりましたら、続いて繰返部のタブをクリックします。(画面の写真は参考です。)

f:id:humi0203:20200203154410p:plain

この繰返部は下部の画像でいう税金部分を構成しています。ここの入力が一番大変です。。間違うと加算税も取られてしまう可能性もありますからね😨なので、一番時間を費やしました。ここもマニュアルではごちゃごちゃしてますが、実際に記入するところは多くなく全てを記入するわけではありません。ゆっくり丁寧に確実に打ち込んで行きましょう😊またわからないことがあれば、税関スタッフさんを呼ぶこともできますので、ご安心ください。

実際に、ここで私は実績を持ってきているのにも関わらず、税版がわかりませんで常駐している通関士さんへ聞きました。笑笑さっと答えてくれて一安心。通関士さんありがとう😊

f:id:humi0203:20200203155238j:plain

打ち込みが終わりましたら、最終チェックをし、送信ボタンを押すと税関のスタッフさんが印刷をしてくれます。ここで色々質問されるので許諾書やら実績、商品そのものを見せたりしますよ。そこで問題なければもう一度送信ボタンをと言われ押すと、、「はい、許可おりまして、区分1ですね。」と言われ、え!早い😊なんと、ものの2分少々で許可が下りたのです!あっという間でした。多分弊社は30年以上もずっと輸入をしていつも区分1なのですぐに許可が下りたのだと思います。すごい✌️

もっと午後まで待つかと思いきやあっという間でした☺️

3、許可が下りたら、輸入申告書のコピーをもらいますので、3番の収納課収納係で税金を支払います。結構静かなのでちょっと緊張。一応釣り銭が無いようにした方がいいのですが、計算が難しいので100円単位 (税金は10円単位は切り捨て)まで持ってくるのが面倒なので、万単位で出しちゃいました。するとお釣りを貰う際に、後ろのデスクが見えるのですが、偉いお方がちゃんと金額を数えてました。二重チェック大事ですね😊ちなみに私は現金で支払いましたが、リアルタイム口座や小切手でも支払いは可能です。

f:id:humi0203:20200206192153j:image

4、税金を支払ったら、隣の許可係で無事許可が下ります。許可書を持って、最初にきた窓口で最終確認をし終了。

税関での作業はこれで終わりとなります。フォワーダーさん相手と違うのは、実際に書類は用意しますが、提出はありません。多分ですが区分1ではいらない?ただ区分2、3など出たら書類審査や貨物検査になってしまいますので必ず必要書類は隅々までチェックして完全に準備してから行きましょうね😊

 

 

いざ!倉庫での手続き

f:id:humi0203:20190301234210j:plain

許可が下りたら、次は倉庫に貨物を取りに行きます😊先ほどの倉庫の場所へ行きます。大井埠頭にはたくさんの倉庫がありますのでしっかりと場所を確認しましょう。倉庫へ着いたら、窓口へ行ってD/OとA/Nを見せると引き取り証に、名前や車のナンバーなど記入します。ここで搬出料の支払いがあります。金額は1300円で現金です。お釣りがないようにすると喜ばれますので覚えておきましょう😊貨物のピックアップは長い時間待つことが多いのですが今回はweb予約していたので10分ほどで荷物が出てきました😊早くてびっくり〜。ここで荷物がフォークリフトで運ばれますので、積み終わったら受領書にサインをして終わりです!

 

ふ〜〜😊無事に貨物を受け取り帰還しました!どうでしたかね??ちなみに今回はマグネットを輸入しましたよ!最後にまとめていきましょう。

  

まとめ

f:id:humi0203:20190616232139j:plain

自社通関は書類をきちんと揃えてしっかり事前準備しておけば、私でも通関を通すことができました!

持っていくものを確認→

何を通関するのかを確認しましょう。それがわかれば必要なものが判りますよ!しっかりと忘れ物をせずにゆっくりチェックしましょう。

必要書類をチェック→

内容も細かく確認!自社通関だと税関へ提出はしませんが、書類審査などになった場合はしっかりと詳細が書かれ、数字もぴったりの書類の提出が予想されます。

倉庫の確認→

必ずデバン作業が終わっていることを確認!webで登録が必要な場合は必ず倉庫さんへ連絡をとって確認すること!

NACCSの入力は十分にチェック→

間違えて通関すると後で加算税などのペナルティがあります。チェックする時間はたくさんありますのでしっかりと2重、3重の確認を!入力するところはマニュアルに書いてありますし、税関スタッフさんに聞くことも可能です!

今回のかかった時間→

8 : 40 出発
10 : 00 税関へ到着
10 : 45 許可完了
11 : 00 倉庫到着
11 : 20 荷物バン詰完了 
12 : 10 帰還 

今回は拘束時間は約4時間でした!

 

以上、自社通関の内容でした!参考になれば幸いです😊大変でしたが達成感が半端ないです!みなさんも機会があれば是非ご体験を。

 

ではでは、この辺で。

 

 

参考URL 

中外海運倉庫さんのHP

https://chugai-kaiun.co.jp/  

NACCS業務資料 【パッケージソフトの基本操作】 PDF29ページ目に記載

https://bbs.naccscenter.com/naccs/dfw/web/_files/00118576/NACCSPAC1110.pdf

NACCS掲示板

https://bbs.naccscenter.com/naccs/dfw/web/system/ref/sea/