貿易事務の世界 IMPORTER’S WORLD

中小企業の貿易事務の日常、学ぶことは毎日のやりがい!

貿易事務に資格は必要??

みなさん、こんにちはふみです!さてさて、今回の内容は貿易事務をするにあたって、資格は必要か? ということについてお答えしていきます!

 

まず、皆さんは貿易実務検定という試験を聞いたことがあるでしょうか?

これは貿易事務の貿易事務による貿易事務のための検定です。

 

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これは輸出、輸入問わず、貿易事務全般のお仕事をいかに把握しているかのテストで

この試験によって自分の実務能力・知識がどの程度のレベルにあるのか、客観的に確認できる試験なのです。

貿易事務は前回も申し上げた通り種類があり、この試験はメーカー、フォワーダー、船会社などのそれぞれの仕事の要素を含めた物になっております。

 

よく求人でも資格保持者優遇など見かけますよね?

 

資格がないと貿易事務ってなれないのかな?と不安になる方も多と思います。そんな方たちのために経験者からお話しさせてもらえれば、貿易事務員になるために資格は必要ありません。

 

では今回は少し検定についてお話しと資格が必要ではないかのポイント3つをお伝えしたいと思います。

 

 

 

貿易実務検定について

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まずこの貿易実務検定はA級、B級、C級と三段階あり貿易実務英語と貿易実務の知識試験の2つに分かれております。

 

簡単にそれぞれのレベルについてお話ししますと

 

C級は概ね、1~3年以上の実務経験がある方で定型(ていけい)業務をこなすために必要な知識があることを証明するレベルです。

 

定型業務というのは伝票処理やデータ入力などのことを指します。もともとフォーマットが用紙されているインボイスやパッキングリストを作成できたり、貿易条件や簡易的な貿易用語を知っていて、具体的に貿易流れを通して仕事ができるかたです。

 

マニュアル通りにしっかりと業むができる人ですね! 初めて貿易事務をする方も安心して欲しいのが、メーカー貿易事務でも他でもきっとそうですが、基本的に会社にはすでにフォーマットが用意されています。

 

最初はそれを入力しながら覚えていきますので、緊張せずに仕事に取り組んでみましょう。

 

B級は概ね、1~3年以上の実務経験で、貿易実務経験者の中堅層を対象としています。

 

1~3年の実務経験者でC級と同じですが、さらに細かい法律や貿易の条件、加えてさらにC級以上の貿易用語について知っている方を対象にしています。

 

マニュアルがなくても貿易の流れを知っていて、自分でインボイスやぱっキングリストを作成できて、ちょっとしたイレギュラーなら問題なく対処できる方ですね。

 

 A級は概ね、3~4年以上の実務経験のレベルです。貿易実務において判断業務を行うことができる実力を証明するレベルです。

 

A級に関しては、B級以上の知識はもちろん事例式と言って実際に、貿易実務の例題を出されそれについて経験や知識をもとに回答する必要があります。

 

なので実務歴が長い方でないと受けるのは難しいと言われています。

この判断業務というのは定型業務の逆を意味することが多く、会社でも裁量がある方によく任される業務です。

 

貿易事務をしているとどのルート、やり方が自分たちにとって一番条件がよく、また相手も納得してくれるかを考えることがとてもよくあり、時に選択を迫られることがあります。

 

貿易事務員は以下にロスを減らせるかも重要ですので、自分の知識と交渉術を試されることが多く、短答式や記述式もあるので、全体的に貿易について把握していないと難しそうですね。

 

ちなみに試験費用はC級で5,700円(税込6,270円)

B級で6,800円(税込7,480円)A級で11,600円(税込12,760円)です。

詳しい内容は公式サイトに載っておりますので、見てみてください。

 

ではここで、貿易実務試験は貿易事務員になるために必ず必要なのかと言われると、そうではありません。

 

自己紹介でも書いたように私は新卒で今の会社に入っているので、 資格もちろん経験も全くありませんでした。

 

 これは会社によって変わるとは思いますが、基本的に資格を持っていなくても貿易事務員になることができるんですね。

 

貿易事務になるために資格がなぜ必要でないかをお話しをポイント3に分けてします。

ポイントその1 調べながら仕事してもいいから

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私の体験談から説明すると、、、貿易実務検定の試験や貿易事務の本に書いてあることは、 私の仕事上、知識として身につければ 役に立つものくらいです。

 

テストに出てきた貿易用語が実際に実務で登場してもすぐに意味を把握しないといけないことはありません。

 

よくあるインコタームズ(貿易条件)も頻繁に実務で出てきますが、それをテストする人は一人もいません。実践で仕事に向き合う時は調べながら行ってもいいんです。

 

ひとつひとつゆっくり丁寧に行う方が失敗も少ないですよね。

 

実際に、テストだと暗記の方に力が言ってしまっていて貿易の流れに沿って覚えているわけではないので忘れてしまうことがあります。ですが忘れることは悪いことではありません。忘れてしまったり、わからないものは調べる癖をつけましょう。

 

 

むしろ自分の知識だけでいくと大きなロスを生むこともありますので、おすすめしません。自分に自信があり確実な場合はそれもいいのですが、周りを巻き込みながら業務を行うこともこの仕事では必要なんですね。

 

ただ、知識を身につけていれば、海外企業との交渉時、 知識的情報があればあるほど相手よりも優位なれる可能性があったり、税金を免除できたりします。

 

最初の段階では品質、不良に関しては基準を知っておくとトラブルを回避することも可能かもしれません。

 

 

例えば製品、会社にもよりますが、私の会社では2%以上、不良が出たらその不良分を補填してもらうように工場にお願いしております。

 

2%ですと3000個発注したら60個ですね。不良基準にもよりますが、60個不良が出てしまったらその60個を良品で必ず再提出してもらうのが弊社のやり方です。

 

ただ、つっぱねる工場もいるので必ず一番初めに不良品の対応についてお互いに認識するようにしておくことが重要です。会社からも教えてもらえると思いますが、ここで貿易実務検定に出てくる 「品質の基準」が役に立ったりするのですね。

 

 

お互いに何が不良の基準なのかを必ず設定しないと、そんなこと言われてません。

 

と言われたら追及も難しくなります。なのでこの製品はこのサイズで、この色で、この形でと、細かく決めるのが基本となります。

 

メーカー貿易事務の一番気にするところは、やはり製品の状態なんですね。良品をいかに仕入れるかにかかってきますので品質基準は常に最優先で仕事をします。

 

 

泣き寝入りするしかない場合が多いときも、知っていればロスを防げるなんてこともあるのです。

 

 

取引するのは日本ではなく諸外国なのでいろいろと文化や言語の違いもありトラブルは常に発生するんですよね。なので貿易について法律を知っておくことは武器になりますので、身につけておいて損はありません。

 

 

ポイントその2 会社には知識がある人がいるから

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この貿易事務という仕事はとても複雑です。法律や外国との交渉。確認しなければいけないものばかりあります。

 

ですが、実際仕事をしている上で、貿易用語や法律をある程度知らなくても、上司や先輩の知識は豊富で、時に取引先のフォワーダーさんもちゃんと調べてくれます。

 

 

会社も何度も同じ輸入や輸出をしていて、フォワーダーさんも経験が豊富なので、特別な法律や条件がで起用される場合は必ず説明してくれるんですね。

 

貿易は素早い判断を求められることもありますが、ものづくりを含む貿易業務をする場合は、一気に進むことがあまりありません。長いスパンをかけて、発注から輸入までの道のりをクリアしていく必要があり、ひとつずつ時間をかけて解決してとよくて、むしろ時間をかけて解決しなければいけない仕事なのです。

 

法律や用語は実務で覚えていければ十分です。

 

それに貿易実務の本なども机の上に全然おいていいので、わからない時にさっと調べることも可能です。決して全てを頭に入れなければいけないということはありませんので、気を張らずに柔軟に取り組んでいきましょう。

 

 

ポイントその3 海外は常にイレギュラーが発生するから

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ここが一番重要で、試験や本に書いてあることは紙面上での出来事です。ですが実務は当然、常に本番なんですね。資格を有することはとても素晴らしいことなのですが、資格だけでは対処できないのが貿易事務なんです。

 

国が違えば、文化も言語も違います。また国と国との友好度や、力関係、相手先の貿易事務員さんの性格にも左右されます。

 

私は実体験で、ある工場から納期が遅れる理由として、ワーカーさんが稲刈りをしてしまって工場が稼働できない、国のお祭りで行員さん達が帰ってこないなどで納期遅れの連絡をもらったこともあります。

 

場所によってもこんなことも起こるのですね。

 

また先ほど申し上げたトラブルも検定にも本にも答えは書いてありません。全て自分自身で判断して解決する能力が求められます。マニュアル+判断力を兼ね備えているのが貿易事務員の理想像なんです。

 

これら3点の理由から、貿易事務員になるために資格は必ず必要ではないのですね。

最後になりますが、私は貿易実務検定の資格をどれも持っておりません。

 

ただ、A級は個人的に欲しい理由があって、合格するとこのような盾がもらえるのです。

 ジャジャン。合格後に手続きプラス8800円払うともらえるので合格してみたいです。

また各級に合格するとロゴマークもダウンロードできます。自分の貿易についての知識をアピールできることもできますので、A級合格後にぜひ名刺に付けてみたいですね。

 

ではではこの辺で!